「グラフト」とは何ですか?
「グラフト」とは自毛植毛では移植する際の最小単位を指します。
「グラフト」は英語では「graft」と表記します。直訳すると園芸などでは接ぎ木を指し、医療用語全般では、移植手術においての皮膚や臓器などの組織片を指します。
自毛植毛の分野では、「グラフト」=株と訳され理解されています。
株とは、草木の数本に分かれた根本のことで、「切り株」や「株分け」などの言葉は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
髪の生えているところを詳しく観察すると実際に一つの毛穴から普通2〜3本の毛髪が生えています。それがまさに草木が根本で分かれているのと同じように見えます。そのことから、正確な資料は見つけられませんでしたが、そのひとまとめを株と表記するようになったと考えられます。
自毛植毛手術では、1本の毛髪を引き抜いて移植するわけではなく、毛髪が成長したり、抜けても生え変わったりする仕組みを司る毛穴周辺の細胞をまるごと採取し、薄毛が気になる場所へ植え付けます。つまり、移植の最小単位が1株ということになります。
そのため、例えば1000株の移植手術を行うと1株から2〜3本の毛髪が生えることを考慮し、1000グラフト=2000〜3000本、または平均して2500本程度と換算されています。