相談に行ったら、FUSSを紹介されました。他の方法はあるのでしょうか?
FUSS法とは
新施術、FUE法とは
FUSS法とは
FUSS法(=Follicular Unit Strip Surgery)は、メスを使ってドナーとなる移植毛を採取する手術法です。10年以上前に日本で自毛植毛手術と言えば、こちらを指すくらい頻繁に行われていた手術になります。
しかし、最近ではこの手術が行われることはかなり少なくなりました。理由は、更に負担の少ない手術法、FUE法(=Follicular Unit Extraction)が開発されたからです。
FUSS法のメリットは、後頭部を切開し、一度に大量に移植毛を採取できることです。そのため、手術時間は短縮され、現在の手術と比べ、費用は低くなります。
しかし、
① 移植毛採取のため、皮膚を帯状に切り取るので、後頭部に目立つ傷が残る
② 手術後に激しい痛みがあり、1週間から10日前後はあおむけに寝ることが難しい
③ 移植毛採取の後頭部の傷のため、ツッパリ感が残る場合がある
④ 皮膚に凸凹が残ることがある
⑤ 採取できる株数に限界がある
などのデメリットがありました。
こうしたことから、今ではFUSS法は、あまり行われなくなりました。
新施術、FUE法とは
FUE法(=Follicular Unit Extraction)は、通常のメスを使わず、パンチと呼ばれる筒状の器具で移植毛を採取します。通常のメスで皮膚を帯状に切開し、移植毛採取するFUSS法と異なり、採取跡も小さく、身体への負担もその分小さくなります。また、FUSSのように一気に採取はできませんが、時間はかかるものの、その分、移植に適したものを選びながら、丁寧に採取出来ます。そして、帯状に皮膚を切り取ってからつなぎ合わせることはありませんので、後頭部に目立つ傷が残ることもありませんし、FUSS手術後のツッパリ感は発生しません。
このような理由からFUSS法のデメリットを大きく改善するFUE法が、現在では自毛植毛手術の主流となっています。