自毛植毛手術の中で難しいところは
どんなところでしょうか?
髪が生えているところへの移植は難しいです。
髪が生えているところへの移植は難しいです。
厳密に言えば、患者の状態や体質等、難しい場合はたくさんあるのですが、一般的に言えば、髪が生えているところへの移植は、注意が必要で意外に難しいものなのです。
例えば、植毛手術を行う場合、ほとんど髪が生えていないとか、禿げあがっているなど、毛の無いところは比較的簡単なのですが、さほど薄毛が進行しておらず、まだ髪がかなりある人の場合は、移植が困難です。そんな時は大抵、生えている毛と毛の間隔が狭く、移植毛を植え付けられる範囲が制限されるからです。こういったところに注意せず、闇雲に移植毛を植え付けると、植えた周りの髪にストレスやダメージをあたえてしまい、最悪、健康な髪が脱毛してしまうこともあります。これでは元の木阿弥です。
ですから、手術をする際は、現在生えている毛にダメージを与えないように注意しながら、出来るだけ集中して移植することが大切になります。私達が手術する場合は、特殊な機器、0.63mmのパンチブレード(筒状の医療機器)を使って狭い範囲に丁寧に移植をしていますが、機器や技術の問題があるクリニックでは、こういった場所へは移植手術を行わない、もしくは、行っても少ない本数の移植に留めるというふうに対処しているようです。