AGAには効果的な治療薬があるの?
AGAとは
AGAに効果的な治療薬とは
AGAとは
AGA(エージーエー=Androgenetic Alopecia)は、男性型脱毛症のことを指します。
一般的な薄毛の原因として一番多く、日本男子の3割を悩ませています。
簡単にAGAのメカニズムを説明すると毛包の中にあるⅡ型リダクターゼが、血中に循環する男性ホルモン、テストステロンと結びつくとDHT(ジヒドロテストステロン=Dihydrotestostoserone)という物質が生まれます。このDHTが男性ホルモンの受容体(レセプター)と結びつくと毛髪の成長を抑制する遺伝子や脱毛を促す遺伝子に指令をだし、脱毛が起こると考えられています。つまり、DHTが脱毛の原因という訳です。
AGAに効果的な治療薬とは
AGAの治療薬として、内服薬の「フィナステリド」が奨励されています。この薬はもともと前立腺肥大の治療薬として開発されましたが、この薬を飲んだ患者にひげや髪の毛が伸びる多毛の症状があらわれ、それをきっかけに研究が重ねられ、1997年にアメリカでAGAの治療薬として認可されました。
前立腺肥大は、前項で紹介したDHTが前立腺の受容体と結合し、前立腺の成長を促すことにより発生します。そのため、「フィナステリド」は、DHTの生成を阻害する働きがあり、これが、そのまま、AGAの脱毛原因を阻害することになります。
日本でも2005年に厚生労働省で認可され、「プロペシア」という名称で商品化されました。「プロペシア」は、1日1回1錠を半年間服用すると効果が現れるとされ、アジア人のAGAには約90%の割合で効果があると言われています。
ただし、女性は飲むことが出来ない点、効果の発現まで最低半年は必要、EDのリスク、前立腺がん検診時には、服用していることを医師に伝える必要があるなど、使用に注意が必要です。また、AGAが原因でない薄毛には、効果はありませんので、専門医による処方が大切です。