アフターサポートへの不安
自毛植毛をしたあと、患部のケアや髪が定着するのか不安が残ります。
術後にどれくらいアフターサポートをおこなっているのか伺ってきました。
術後のアフターサポートはあるの?
手術は基本的に1日で終了します。しかし、手術痕のケアや髪が生え揃う過程で、患者さんはさまざまな不安や疑問に直面するはずです。病院選びの際は、術後を考慮し、その病院が十分なアフターサポートを行っているか、確認することが大切です。
自毛植毛の主なアフターサポートとしては、相談窓口の開設と、医師による定期的な経過診断が挙げられます。相談窓口については、医師や専任スタッフなど、専門知識を持つ者が常時患者さんの疑問に答える態勢が整っているかがポイントになります。
経過診断としてのアフターサポートでは、手術の翌日、半年後、1年後など、定期的に傷の治り具合や頭皮のコンディション、生着具合などを確認し、その都度必要に応じた適切な処置を施します。長期的なアフターサポートを実践することで、より高い生着率を実現できるのです。
アフターサポートでは具体的にどのようなことをするの?
たとえば、手術翌日には包帯を外して傷の具合を見るとともに、専任美容師による洗髪などを行います。丁寧な洗髪を行うことで、かさぶたをできにくくし、術後の違和感をより緩和させることができます(FUT法では手術の約2週間後に抜糸を行う)。
また約6カ月後の検診では、『埋もれ毛処理』を行います。埋もれ毛とは、完全には生着していない移植毛のことです。通常、移植した髪は半年を待たずに一旦抜け落ち、新しい髪に生え変わります。これは生着した毛根細胞から新たな髪が生える際に起こる現象ですが、稀に古い髪が抜けずに生着を邪魔することがあり、そのまま放っておくと生着率の低下を招いてしまいます。抜け切っていない移植毛を1本ずつ抜いてゆく『埋もれ毛処理』は、自毛植毛において、もっとも大切なアフターケアといえます。